コラムVol.2:自分のためにも人の為にもトラックの名前を真面目に考えよう

トラック名をサボると後から大変。ポイントはインポート時に勝手に並ぶ様にすること

そう言えば、トラックの名前ってどんな感じにしてますか?ソフトシンセの立ち上げたままの(ソフトシンセ名)1 (ソフトシンセ名)とか、ギター1、ギター2とかのままの人多くないですか?VO1、VO2、VO3とか。

自分で作業してても作業の後半になったり、少し時間が空いてしまった曲とか、「このトラックって何の音だ?」って、確認する時間がありますよね。これはプロでもアマでも共通して「無駄な時間」です。

以下のはあくまでも参考例です。こう言う風にその人の中でルール化されていると、他のDAWにトラックに貼った瞬間に一瞬で理解出来ます。

その後、さらにエンジニアの方で自分の作業がしやすいように整理することになります。

普段から整理する癖をつけてみよう。

トラック名で「楽器が何か?」_「どのセクションのトラックなのか?」_「なんのトラックなのか?」が分かることがポイントです。

口頭では1サビと2サビとか言いますが、トラックネームで先に数字が来るとそれで集まってしまうので「セクション名」→「数字」で統一します。

トラックをまとめてインポートすると、あいうえお順と言うかA~Zに勝手に並ぶので、そこを意識して名前付けのルールを作ると並べ直した利する時間が大幅に減るってこと。

Vo_A1:Voの1番のAメロです。Voさんとしたしかったり、複数のVoが居る時は、Voの部分をその人の名前でもOK。

Vo_A2:Voの2番のAメロです。1番と2番がでアレンジが変わらなくて同じ処理なら、アルファベットの次の数字は無くても構いません。

Vo_B1_W:Voの1番のBメロに入れたダブルのトラック。

Vo_Sabi1:

Vo_Sabi1 Hamo_Hi_L:1サビの上ハモのLch。

Vo_Sabi1 Hamo_+3_L:こんな感じでハモっている度数でもいいと思います。

Cho_B1_R:コーラスの1番BメロのRch。

だんだん感覚がつかめて来たかな?こんな感じでどんどん行く。慣れるまでちょっとめんどくさいかもしれませんが、トラックを作ったタイミングかちょっと作業が落ち着いたタイミングで行う事をお薦めします。

AB_Mic:アコースティックベースはコントラバスなので、実際の表記はCbですがエレキベースがEBならABの方が分かりやすいかなと。

EB_DI

EB_AMP

Ba_Synth_Hi

Ba_Synth_Lo

Ba_Synth_Side

Dr_BD_In:バスドラの中側のマイク

Dr_BD_Out

Dr_SN_Top:スネアの上から狙ったマイク

Dr_SN_Bot

Dr_SN_Rev(例えば、SN専用に何かAUXでRevebを使っていれば)

Dr_HH

Dr_HTOM

Dr_LTOM

Dr_FTOM

Dr_OH

Dr_Room

Dr_Amb

Loop1_B2:2番のBメロに出てくるリズムループ

EG_intro_Clean_L:イントロのLchのクリーンギター

EG_intro_Dist_R

EG_B1_Over:左右のバッキングに一本、リードっぽいものを重ねた場合等)

EG_Sabi_L

EG_Sabi_R

EG_Sabi1_Lead

特にシンセやFX類はプリセット名だとわからなくなることが多いので、自分の感覚でどんどん名前をつけてしまうのもありです。

Syn_intro_Pluck:イントロの歯切れのいいシンセ

Syn_intro_Lead

Syn_A_Pad:フワー

Syn_A_Arp

Syn_A_Pluck:ピコピコ音

Syn_B_kirakira:Bメロに出てくるキラキラしたシンセ(笑)自分以外の人も直ぐに分かるならこんな感じでもOK。

Syn_Sabi1_Arp

FX_UP:徐々に上がっていく音とか

FX_Bomb:爆発音とか

以下の様な業界共通の名前も覚えておきましょう。まあ、トラック数が少ないなら頑なに守らなくても良いかとも思いますが(笑)

EG:エレキ

AG:アコギ

PF:ピアノ

E.Pf:エレピ これはEPでも良い気もしますよね。

Vn:バイオリン

Vla:ビオラ

Vc:チェロ

Cb:コントラバス

などなど。

空間系は全体に掛けるトータルと個別のトラックに使う場合もあるので名前で分かりやすくする。

Rev_Hall

Rev_Plate

VoRev_Hall

VoRev_Plate

Delay_1/8D

Delay_1/4

EG_Delay_B1

トラックカラーもルールを作ると一目瞭然

更に各Busにまとめた楽器グループのトラックカラーをある程度、自分の中で共通にしておくと楽曲の全体を把握するスピードがかなりあがります。

 例えばこんな感じ。毎回絶対同じじゃなきゃいけないわけでも無いですし、もっと細かく分けてもいいので、自分の分かりやすい様に簡単なルールを作っちゃうことをお薦めします。

ボーカル:水色(大体はその人のイメージで決めちゃいます。)

2人目のボーカル:水色系の暗い色

3人目のボーカル:2人目よりさらに暗い色

コーラス:紫

リズム物:赤

ベース:黄色

ギター:黄緑(ツインギターならもうひとりは別の色)

上モノ:ピンク

FX系:グレー系

みたいな感じで分かりやすく。

何にせよ相手に手間を掛けないのを意識すると自分の作業もスピードアップするはずです。お試しあれ。



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

ABOUT US
akeru
いつの間にやら業界歴20年越えのクリエイターが表じゃ書けないDAW関連レビューやMixテクニックなど書いていきます。 キャリアの中で身につけた経験を元に誰でも独学でプロレベルでミックスやアレンジができる様になれるよ!って記事を心がけてます。 最初は友人のバンドのお手伝いで始めたレコーディングから、アレンジ力が評価されプロデューサーという仕事に到達。その後、様々なバンドやシンガーさんの作曲からレコーディング、ミックスまでをまとめてうける用になって早20年近く。激しめのバンドものからR&B、HipHopを幅広く受けてます。 以前はアウトボードマニアでしたが、いつの間にやらIn The Boxの極みを目指してます。つまり「ミックスに関してはプラグインでもいけるよ」ってのが最近のテーマです。